一般的に主要競技会が終わると通常、スプリント、ジャンプ、スローイング系の選手は移行期となります。移行期の過ごし方は様々だと思いますが、今年は週1回の集合練習以外、11月中はチームトレーニングをしないという初の試みにしてみました。MT.SAC(USA)で指導をしている時は、オフになると1ヵ月以上選手と顔を合わせないのは、アメリカの大学スポーツ事情上、よくある話ですが、日本で指導を始めてから私個人としても初めてです。ストレングストレーニングのプログラムとその方法は事前に指導しているので、選手個々で授業時間割とすり合わせながら自分でスケジューリングしてトレーニングをします。12月に入ってから走トレーニング中心になるので、その準備段階として選手は取り組む筈です。
特に1年生は「やらされる練習」から「自らやる練習」です。「必要なトレーニング」なのか「ただやりたい練習」なのか、どちらでも効果は違ってきます。苦手な事も自ら取り組める、自分に打ち勝てれば来シーズンは明るい筈です。人間がしていることなので、失敗もあるでしょう、手を抜きたくなる瞬間もあるでしょう、当然の事です。失敗した時、「自分に対する言い訳」にならないのであれば、コーチに対して何を口にしても構いません。
2012年の勝負は始まっています。