2013-12-26

 今年(2013年)3月に卒業した選手からメッセージカードを頂きました.カードには卒業生一人づつのコメントが書かれています.その中の一人からこんなコメントをもらいました(写真).
 「自由」という言葉の意味を取り違えると自由の意味する内容も様々ですが,自身の競技力を向上させるために必要なことを自分で考え,自ら進んで取り組む競技生活が彼にとっては有意義な時間であったのでしょう.環境を作っているコーチの立場からすると,トレーニング方法は千差万別,効果も異なりますから個々が必要と思うトレーニングをするのは当然の話で,列を作って掛け声出しながらランニングするようなことはさせたくありません.

『大学生になったら選手が自主的に競技をするものだ』,『選手の自主性に任せている』という声を聴きますが,それは大人や指導者が怠慢であって,結果的に選手の競技力向上に至っていないこともあるのではないでしょうか?綺麗には聞こえますが,コーチは選手を導く役割を担っています.コーチがもつ指導経験や科学的な知識を提供する立場であることは忘れてはならない筈です.